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優雅に鶴舞うハレの日の絵柄 九谷焼の花瓶、花瓶という名前ではあるものの実際に花を飾るというよりも花瓶単体をインテリアアイテムとして飾って頂くことを前提に作られています。いわゆる美術品としての花瓶という位置づけになります。多分、九谷焼の歴史上最も多く生産されたのが花瓶類だと言われています。最盛期には花瓶の生産だけの窯も複数あったと聞いています。昭和という時代では華やかな外観が贈答品として企業様の記念品等で多くのご利用があったそうです。時代が流れ現在では、企業様の大規模な記念品よりも個人の方から大切な方へ贈る大切な記念品としてのご利用が多く、九谷焼の花瓶のニーズの変化からも時の流れを感じることができます。伝統的な絵柄からモダンなデザインまで幅広いバリエーションを持つのも九谷焼花瓶の魅力です。「花も飾れないような花瓶は・・・」と一昔前は敬遠されてきた九谷焼の花瓶ですが、昨今では和のインテリアアイテムとして空間にこだわった飲食店様や家の中に和の空間を演出したい方、また海外の方々からの熱いご支持を頂き本来の九谷焼が持つ魅力が凝縮した花瓶人気が再燃しつつあります。「日本のよきモノ」の一つとして継承していきたいアイテムだと私は思います。 ※花瓶単体でお飾り頂く事を推薦しておりますが、お花を飾っても絵になるデザインの作品も多数ございますのでご使用用途や贈り先様の趣向に合わせお選び頂くのも楽しみ一つかと思います。 ※ご紹介中の作品写真は撮影用の作品となりますので実際お求め頂く作品と色の濃淡や絵柄の配置位置などに若干違いがございますことご了承お願い致します。 【主な陶歴】日展入選7回平成5年 日工会展 日工会賞受賞 平成21年 石川県現代美術展審査委員就任
九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。
他の陶磁器と九谷焼との違いは?と訪ねられたら間違いなく、こう答えます「多種多様な絵付技法とデザインの豊富さ」そんな九谷焼を製作する上で最も重要な技法が上絵技法です。いわゆる絵付作業のことになります。九谷焼で使用する絵具は主に2種類、ガラス質で透明感のある和絵具、そして水彩画のような優しい色合いを発色する洋絵具です。その他に金や盛絵具なども使いながら様々なデザインを生み出します。焼成温度の違う絵具の組み合わせや金での彩色など絵付だけでも多い場合は2回~3回の窯入を行います。繊細な筆使いと美への飽くなき探究心、そして培われてきた350年以上の伝統と歴史が描きだす色絵の世界をぜひお楽しみ下さい。
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優雅に鶴舞うハレの日の絵柄
九谷焼の花瓶、花瓶という名前ではあるものの実際に花を飾るというよりも花瓶単体をインテリアアイテムとして飾って頂くことを前提に作られています。いわゆる美術品としての花瓶という位置づけになります。多分、九谷焼の歴史上最も多く生産されたのが花瓶類だと言われています。最盛期には花瓶の生産だけの窯も複数あったと聞いています。昭和という時代では華やかな外観が贈答品として企業様の記念品等で多くのご利用があったそうです。時代が流れ現在では、企業様の大規模な記念品よりも個人の方から大切な方へ贈る大切な記念品としてのご利用が多く、九谷焼の花瓶のニーズの変化からも時の流れを感じることができます。伝統的な絵柄からモダンなデザインまで幅広いバリエーションを持つのも九谷焼花瓶の魅力です。「花も飾れないような花瓶は・・・」と一昔前は敬遠されてきた九谷焼の花瓶ですが、昨今では和のインテリアアイテムとして空間にこだわった飲食店様や家の中に和の空間を演出したい方、また海外の方々からの熱いご支持を頂き本来の九谷焼が持つ魅力が凝縮した花瓶人気が再燃しつつあります。「日本のよきモノ」の一つとして継承していきたいアイテムだと私は思います。
※花瓶単体でお飾り頂く事を推薦しておりますが、お花を飾っても絵になるデザインの作品も多数ございますのでご使用用途や贈り先様の趣向に合わせお選び頂くのも楽しみ一つかと思います。
※ご紹介中の作品写真は撮影用の作品となりますので実際お求め頂く作品と色の濃淡や絵柄の配置位置などに若干違いがございますことご了承お願い致します。
【主な陶歴】
日展入選7回
平成5年 日工会展 日工会賞受賞
平成21年 石川県現代美術展審査委員就任
九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。
他の陶磁器と九谷焼との違いは?と訪ねられたら間違いなく、こう答えます「多種多様な絵付技法とデザインの豊富さ」そんな九谷焼を製作する上で最も重要な技法が上絵技法です。いわゆる絵付作業のことになります。九谷焼で使用する絵具は主に2種類、ガラス質で透明感のある和絵具、そして水彩画のような優しい色合いを発色する洋絵具です。その他に金や盛絵具なども使いながら様々なデザインを生み出します。焼成温度の違う絵具の組み合わせや金での彩色など絵付だけでも多い場合は2回~3回の窯入を行います。繊細な筆使いと美への飽くなき探究心、そして培われてきた350年以上の伝統と歴史が描きだす色絵の世界をぜひお楽しみ下さい。
九谷焼の花瓶は飾り花瓶としての要素が強いのでお花を飾るよりも、花瓶単体を飾って頂くことをお薦め致します。もちろんお花も飾って頂けますので、花瓶の絵柄がお花の雰囲気を邪魔してしまう場合は花瓶の裏面を正面に向ける事でシンプルな花瓶としてお使い頂けます。花瓶を置く場合は敷布などを敷いて頂きますと接する面に傷をつける事を防ぐ事ができます。