日本国内における革の一大産地として名高い、兵庫県姫路市のタンナーでつくられたフルベジタブルタンニンレザーを使用しています。バニラレザーの名前は、この革の仕上がりの良さに感動したデザイナーが名付けたもの。熟練の職人によって丁寧に鞣されたヌメ革は、しっかりとした厚みがありながらも弾力性に優れているため、しっとりとソフトな手触りがあります。手で擦り合わすとキュッと鳴くように音が出る革を“鳴き革”と呼びますが、この革はまさにそれ。時間をかけて引き締められ、密度が高くなったことで、上質な革の証明とも言われる、この音が聞こえてくるまでになりました。丁寧な加工技術のおかげで、非常に美しい経年変化が期待できることも特徴のひとつ。高品質なオイルを安定して含ませているので、艶やかな状態が持続し、エイジングのピークを永く楽しむことができます。また、高度な技術の影響は、厳選された素材を使用してつくられた、ナチュラルな革の香りからも感じることができます。卓越したクラフトマンシップを惜しむことなく注ぎ込むことで完成した、高いクオリティを誇る日本の革です。

時代の移り変わりとともに、お財布のカタチも変化します。ここ数年のトレンドと言えば『コンパクト化』ですが、次なる変化として兆しが見え始めているのが『縦型化』です。その流れはスマートフォンから。縦長な形状のスマホに使い慣れた現代人にとって、モノやその使い方が縦方向であることが使い勝手の良さを左右すると考えられているようです。こちらのミニ財布では、縦向きに持って出し入れができるように収納レイアウトが調整されています。近い将来、お財布の定番になるかもしれない『縦持ちスタイル』をぜひ試してみて下さい。

個性的でコストパフォーマンスに優れたカジュアルバッグをつくることで知られる、神戸発のブランドBAGGY PORT（バギーポート）。そこから派生したSeagull Ship（シーガルシップ）は、より独創的でこだわりの強いデザイナーが高感度なアイテムを発信しています。素材調達や製造面ではバギーポートの背景を生かしながらも、マニアックな視点と独自の解釈による「わかる人にしかわからない」ディテールを随所に盛り込んだデザインで、同じくこだわりの強いファッション通たちを魅了し続けています。

三つ折り財布は、コンパクトウォレットの定番スタイル。小さな女性の手でも持ちやすく、扱いやすいサイズ感が魅力です。こちらでは収納レイアウトを縦型にすることで、よりモダンで直感的なユーザビリティを実現しています。バニラレザーの自然な風合いをありのままに感じられるよう、あえて裏張りなしのフルレザー仕様になっているところもポイントのひとつ。鳴き革特有のソフトな手触りがダイレクトに伝わり、お財布全体がエイジング（経年変化）する様子を楽しんでいただくことができます。

お財布を縦向きに持って使うことを想定した収納レイアウトがポイントです。札入れはサイドから紙幣を出し入れします。カードポケットは上下の２つ。それぞれに重ね入れで３枚程度のカードを収納可能。マチありの小銭入れはフラップ付きで安心。外側には窓付きのカード収納があり、独立したパスケースのような使い方ができます。三つ折り財布としては標準的な容量で、必要な分だけが入るバランス重視型。使い勝手の面を現代的にアップデートした、カジュアルなコンパクト財布です。